「ゴルフシューズは作れますか?」という質問が「ゴルフができるシューズは作れますか?」なら、答えは作れます。
ルッチェでも以前は、ゴルフシューズのスパイク底が入手できたので、それを使ったオーダーシューズを作っていた時期がありました。スパイクをつける事ができるシューズは100%ゴルフシューズでしょう。
しかしながら、今のオーダーのお客さまで、スパイクを求める方はおらず、ほとんどがスパイクレスのゴルフシューズを作れるかどうかという問い合わせです。
何ができて、何ができないか、ルッチェのオーダースニーカーでゴルフができるかどうかの話をしましょう。
その靴がゴルフシューズかどうかは靴底次第
何をもってゴルフシューズと呼ぶ事ができるのか、調べてみたところ、どうやら靴底がゴルフに適していればゴルフシューズと呼んでも良さそうです。
理由は、靴底がゴルフ仕様になっているコンバースのオールスターが、アッパーデザインや木型はそのままに、ゴルフシューズとして認められていたことです。
靴底の基準としては、ゴルフをプレーしても、滑ることなく履く事ができれば、それはゴルフシューズで良いようです。
ゴルフが出来るスニーカーは作れる
オーダーメイドスニーカーのルッチェでは、靴底は自由に選ぶ事ができます。
常備していない靴底も、手に入る限りは手配します。
各ゴルフシューズブランドの底材は、各社のオリジナルで手に入りませんし、スパイクレスのゴルフシューズ用に作られた既製品の靴底素材も私の知る限りは存在していません。
ですが、ゴルフをするのに十分な機能を持った靴底はそんざいしますので、それを使ってゴルフができるスニーカーは作れます。
今までで一番印象的だったゴルフシューズの依頼は、お客様のお気に入りのゴルフシューズを用意し、そこから靴底だけを取ってオーダーの靴に使用したことです。
ゴルフ用スニーカーに必要な靴底の仕様は人それぞれ
先ほどのゴルフシューズを解体してまで作ったオーダーシューズですが、結局そこまでのグリップはいらないとのこと。
その後ゴルフ用には2足ご注文を戴きましたが、当店で通常使っている、少し凹凸のあるソールを使用すれば十分というところで落ち着き、そのようにお作りしました。
「真剣にスコアを追いかける人」と「楽しくゴルフをして過ごす人」では、靴に求めるものが違ってきます。
プロからアマチュア、初心者まで、その人によって、靴底に求められるものは違うので、履く人にとって十分な機能であれば問題ないわけです。
だから、ゴルフもできるスニーカーとして、当店のスニーカーをゴルフ仕様にアレンジした靴が一番履きやすいという人がいらっしゃるんですね。
ゴルフ用スニーカーに必要なその他の要素
滑らないという条件の他に必要なのは、防水性でしょう。
雨が降っていなくても、朝露で靴が濡れることはあります。
先ほど紹介したコンバースも、アッパーは防水素材になっているということで、そこは既存のオールスターとは違っているということでした。