スニーカーの寿命とは、靴としての役目を終えること。
それを決めるのは持ち主の方次第で、統一された基準なんてありませんが、良く聞かれることでもありますので、スニーカーの寿命の目安をお話したいと思います。
私がおススメする基準は、その靴が体に悪影響を与える状態かどうかです。
どんなにアッパーがきれいであっても、履いて歩くと体に負担がかかるのであれば、それは靴としての役目を終えていると言ってよいです。
では、体に悪影響を与えるスニーカーの状態とはどういう状態なのでしょうか。
靴底が斜めになっているスニーカーは駄目
靴底が斜めになってしまったら、その靴は履くべきではありません。
履く人にとって必要な機能として、意図して斜めに作った靴なら別ですが、そうではない全ての人にとって、靴が斜めになっていることは、体に悪影響を与えます。
擦り減って斜めになる靴と潰れて斜めになる靴
「靴底が減っている=靴底が斜めになっている」だと思っている人がほとんどですが、そんなことはありません。
スニーカーによっては、使用されている素材が潰れやすい材質の場合、靴底のゴムが擦り減るより先に、まず靴底が潰れてしまいます。
すると、靴底は斜めになってしまっているのに、裏面を見ても擦り減っていないから、まだ大丈夫だと思ってしまう人がいます。
靴のうらをチェックしたら、靴を後ろからもチェックしましょう。
修理可能か不可能か
多くのスニーカーは、修理が可能です。
元々の素材と同じで修理することができることは少ないですが、かかとが擦り減って斜めになったものを平らに直すのならばできる靴が多いです。
もちろん、靴底が潰れて斜めになっている靴も、修理は可能です。
ただし、材質の問題で修理ができない靴の場合は、斜めになってしまったらそこでもう役割は終えています。
例えば、かかとにエアーが入っている靴など、修理ができない靴の良い例です。
修理が必要だけど出来ない状態になった靴は、役目を終えた靴と言えます。
修理するかしないか
修理をしてまで履かないという人もいらっしゃいますから、その場合は結構早く寿命が来るということになります。
修理は好きじゃないという人は、アレンジをして違う雰囲気に作り替えるのはありかもしれませんね。
スニーカーの靴底はどのくらいもつもの?
素材の種類やその厚みによって違いますが、靴底はどのくらいで摩耗し、斜めに減ってくるのでしょうか。
底が斜めになって、体に影響が出る基準は?
例えば、かかとの外側が減ってしまう人の場合、内側と外側の差が2ミリ以上になったら体には影響があります。
では、その2ミリの基準はどう判断したらよいでしょう。
スニーカーの多くは、スポンジ系の素材に、ゴム系の素材が仕上げとして貼ってある作りです。
ゴム系の素材は、厚みが3ミリか4ミリであることが多く、外側のゴムが減って、無くなりそうなら、もう斜めになっていると考えて良いでしょう。
例外もあります。
スポンジ系素材部分がヘタってしまうと、靴底が減っていないのに斜めになる原因となります。
コンバースオールスターのような、加硫とかバルカナイズと呼ばれる製法の靴では、靴底が一体のゴムとなっていますので、3ミリの線引きができません。
目安は70万歩から100万歩
毎日7千歩あるくとしたら、100日で70万歩ですから、3か月とちょっとくらいで、靴底はすり減ってきて、斜めになります。
特にかかと部分は、早い人だと1か月半から2か月で修理に持ってくる方もいます。
毎日1万5千歩歩く人なら、47日で70万歩を超えてしまいます。
もっと早く減る人は、足のクセや体のクセが原因かも
70万歩も歩かないうちに、極端に斜めになったり、スニーカーの底の角だけが減ったりなど、特殊な減り方をする場合には、足のクセ、体の使い方や歩き方が原因かもしれません、
直した方が良い癖の場合もありますので、注意が必要です。
インソールや靴で治せる癖もたくさんあります。
長持ちさせるには
気に入っている靴、大切な靴、もちろんそうではない普段履きの靴も、長く履きたいと思いますよね。
なるべく長く履くためには、どうしたらよいでしょうか。
早めの修理で平らな靴底をキープ
靴底が斜めになると、履いて歩いて平らに戻ることはなく、どんどん斜めは強くなっていきます。
斜めになったまま履き続けると、アッパーの型崩れにもつながりますから、早め早めに治すことで、靴は長持ちします。
体の状態を整えて極端な方べりをしないように
斜めに減りやすい歩き方、足のクセ、体の使い方が原因で靴の消耗を早めてしまうことがあります。
靴が体に悪影響を与え、そうやってついたクセが靴を変形、消耗させるという悪循環があります。
体の状態を整えることもまた、靴を長持ちさせる秘訣です。